Technology

放電プラズマ焼結

What is SPS ?

放電プラズマ焼結とは?

  • ホットプレス焼結(HP)などと同じ、固体圧縮焼結法の一種です。
  • 粉体or固体を充填したグラファイト(黒鉛)製焼結型を、加圧しながら加熱します。
  • HPなどと違うのは加熱の仕方。一般的な方法は、材料を電気炉中でじっくり時間をかけて加熱します。
  • SPSは、特殊なON-OFF直流パルス電圧・電流を焼結型+材料に直接印加します。
  • 電気エネルギーを直接投入された焼結型(導電性材料なら材料自身)の自己発熱を、加圧とともに焼結駆動力として利用します。
  • 加熱範囲が限定されるため、電気炉などの雰囲気加熱よりも急速昇温・冷却が可能です(数分~数時間)。
  • 加圧ならびに急速昇温により、粒成長を抑制した緻密な焼結体の作製が期待できます。
  • 一般的な焼結だけでなく、焼結接合・多孔質体燒結などにも応用が可能です。

SPSチャンバー内
SPSチャンバー内

加熱中
加熱中

Products

SPS装置一覧

生産用パルス通電加圧焼結装置JPXシリーズ
生産用パルス通電加圧焼結装置
JPXシリーズ

大サイズ品の焼結・接合に対応し、生産量に合わせてシステムアップ可能なフレキシブルシステム。

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研究開発用パルス通電加圧焼結装置LABOXシリーズ
研究開発用パルス通電加圧焼結装置
LABOXシリーズ

研究用の卓上サイズから生産までカバーできる大型LABOXまで豊富なバリエーションをご用意。

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全ての製品一覧

FAQ

よくある質問

絶縁物でも焼結可能ですか?

酸化物セラミックス、炭化物セラミックス、窒化物セラミックスなど多くの焼結事例があります。

焼結型の材質は?

一般的には黒鉛製型(等方性黒鉛)を使用します。その他、C/Cコンポジット、超硬合金、熱間金型鋼も使用します。

多孔質体の焼結は可能ですか?

粉末の粒径に依存しますが、一定の開気孔を維持した焼結体を作製可能です。 その他、発泡助剤を混合した粉末を用い、焼結の後熱処理を行うことで閉気孔の構造体も作製可能です。

焼結中の炉内雰囲気は?

通常は数Pa程度の真空雰囲気で焼結を行います。不活性ガス(アルゴンまたは窒素)中の焼結も可能ですが、不活性ガス雰囲気中焼結でのガス圧は、大気圧以下となります。また、大気中焼結は焼結型の保護のため400℃以下を推奨致します。

焼結中の測温方法は?

焼結温度が1000℃以下の場合は、シーズ熱電対を使用して焼結型の外周から5mm程度内部を温度計測し、焼結温度の目安としております。焼結温度が1000℃を越える場合は赤外線放射温度計を用いて、真空チャンバー観測窓から焼結型外周部分を測温します。

焼結の進行や終了の目安は?

通常は焼結温度の上昇に伴い焼結試料の収縮が始まります。この収縮量を変位量とし、リアルタイムにモニターしながら焼結温度および変位状態から焼結終了を判断します。

焼結テストの申込手順は?

弊社HPの“お問い合わせ”ページまたはお電話・FAXにてお気軽にご連絡下さい。 お問い合わせいただいた後は、弊社書式の“加工内容書”をメール等で送付致します。この“加工内容書”に可能な範囲でご記入いただき、ご返送下さい。他、焼結型など炉材は弊社で準備可能です。焼結試料は無償ご支給をお願い致します。

焼結テスト費用は?

使用する焼結装置の定格により異なりますが、1日当たりの定額制です。焼結体サイズや焼結条件により1日当たり(概ね8時間)の作製数量は異なります。また、焼結型、焼結副資材費は別途ご負担をお願い致します。先ずはお気軽にお問い合わせ下さい。

焼結テストの立会作業は可能ですか?

立会焼結テスト可能です。弊社本社工場(新潟県長岡市)と京都事業所(京都市)でお受入れ致します。

月数個~数十個の受託加工は可能ですか?

焼結物件により検討致しますので、先ずはお気軽にお問い合わせ下さい。

焼結テストの実施納期はどれくらいでしょうか?

手持ちの焼結型(φ5~30、2~10inchφ)で対応可能であれば、通常2~4週間程度です

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